LETTERING TATTOO DESIGN
Death or Glory(デス・オア・グローリー)のタトゥーの意味
Death or Glory(デス・オア・グローリー)のタトゥーの意味とは?
Death or Gloryはデス・オア・グローリーと読みます。
デス・オア・グローリーは英語です。
英語に直訳すると「死か栄光か」と言う意味になります。
この言葉は1922年から1993年まであったイギリスの第十七騎兵隊と第二十一騎兵隊の記章に使われていました。
彼らの記章はスカルにクロスボーン(二本の骨をバツマークの様に重ねたもの)があり、その骨には「OR GLORY」と彼らのモットーが書かれたタスキがかけられたデザインとなっています。
Death or Gloryは彼ら兵士たちが自分達の死を恐れずに、国のために戦う勇敢さを表す言葉として、この記章と共に人々に広く知られる事となります。
イギリスのパンクバンド「The Clash(クラッシュ)」が1979年に発売した「London Calling(ロンドン・コーリング)」と言うアルバムの中に「Death or Glory」とタイトルが付けられた曲が収められています。
この曲は「老いる前に死んでやる」と誓っていた一世代前のロックスター達を、皮肉った歌詞だと言われています。
1960年代や1970代頃の若いロッカーやパンクス達は「自分達の反体制の精神」と「兵士たちの死を恐れぬ勇敢さ」とを重ね合わせ、「Death or Glory」と言う言葉を気に入って衣類に描いたり、タトゥーとして彫ったりして自分達のモットーとしていたそうです。
アメリカのバンド「motörhead(モーターヘッド)」も1993年に発売した「Bastards(バスターズ)」と言うアルバムの中に「Death or Glory」と言う曲を収めています。
この曲では「栄光か死か」と言って、結局過去の戦争から学ぶ事なく、変わらずに戦争を繰り返し血を流し続ける人間達の愚かさを歌っている歌詞だと言われています。
ボーカルのレミー・キルミスターはナチスや戦争に関するコレクターとも言われ、よく目にする黒い帽子には、イギリスの第十七騎兵隊と第二十一騎兵隊の記章が付けられている事が多いです。
本人いわく、ナチスの考えなどに共感している訳ではなく、ただデザインとして美しいものが多く惹かれているのだそうです。
Death or Gloryの言葉は戦争をきっかけにして、多くの人々に知られる言葉となりましたが、パンクスや反抗を象徴する記号と言うだけでなく、「栄光が得られないなら死んだも同然だ」=「日々を後悔のない様に生きる」と言った人生の教訓としても心に響く言葉として捉えられています。
当タトゥースタジオのある大阪のアメリカ村にはライブハウスも多く、Death or Gloryの文字を安全ピンで服に止め付けたパンクス達を見かける事もあります。
今でもパンクスに好まれているのですね。