TATTOO MEANING

桜(桜の花)のタトゥーの意味

桜(桜の花)のタトゥーの意味とは?

LUCKY ROUND TATTOOの桜の花と鯉のタトゥー

桜は日本を象徴する花とも言われ、タトゥーデザインとしても人気のモチーフの一つです。
桜の花を主題に描く事もありますし、例えば鯉の図柄をメインにして周りに桜の花を散らすと言ったデザインも多いです。
遠山の金さんは桜吹雪の刺青で、有名ですね。
海外から日本に来られる方で、来日した記念にと桜のタトゥーを望まれる方も多いです。

桜の花は日本の国花である事から「精神美(澄んだ心)」を表したり、パッと咲いてぱっと散る様の「儚さ」を意味します。

毎年ニュースでは桜の開花予想が報道され、まだかまだかと待ちわびます。
ある調査では日本人の約8割の人が、桜を好きだと答えているのだそうです。
とても綺麗な花ですが、どうして日本を象徴する程、日本人に親しまれてきたのでしょうか?

一般的に桜の開花予想などで報じられるのは薄紅色の花びらの、「ソメイヨシノ」と言う種類の桜です。
江戸時代の末期に登場し、明治時代以降に爆発的に日本各地に広まったそうです。

LUCKY ROUND TATTOOの桜の花のトライバルタトゥー

春になると桜の木の下に集まって、綺麗な桜の花を見ながらお酒を飲んだり、団子を食べたりしてお花見を楽しみますが、平安時代の頃までは中国文化の影響が色濃く、お花見と言うと梅の花を指していたのだそうです。

通常の樹木では葉が展開して、その後に花が咲くと言う順序が多いのですが、ソメイヨシノの場合は先に花が咲き、その後に葉が生い茂ると言う順番です。花粉を風で飛ばす風媒花と言う種類なので、葉がない方が花粉を遠くへ飛ばす事が出来ると言った理由だと言われています。
そのため、沢山の花だけが咲き誇っているソメイヨシノは観賞用にとても良いのかも知れません。
花が散り始めて葉桜となる時期は、葉が混ざり、あまり綺麗に見えず、見頃を過ぎたとも言われますよね。

桜の「さ」は稲の神様、すなわち農業の神様を指し、「くら」は神様が座る台座を指し、神様が依り付く処と言う意味から、桜は農耕の神様と言われる説もあります。

桜(桜の花)と諸行無常

LUCKY ROUND TATTOOの桜の花びらと漢字のタトゥー

仏教用語に「諸行無常」と言う言葉があります。
この世に存在する全てのものは、常に変化するものであり、一つとして同じ状態を保つことなく移り変わっていく、人生の儚さなどを表す言葉とされます。
開花してから1週間ほどで散っていく桜の花は、諸行無常を象徴するとも言われています。
その為、仏教的な考えを持つ日本人にとって無常さを感じとれる桜に美を感じ、桜の花に魅せられて止まないのかも知れません。

日本ではとても有名な桜の花ですが、海外で桜の話を聞く事はあまりありません。

キリスト教やイスラム教では、ただ一つの神を信仰する一神教です。
そのため反対に海外では移り変わるものへの美よりも、永遠なるものへの美が尊重される事が理由なのかもしれません。

ワシントンと桜の樹

桜に関する有名な伝説に「ワシントンと桜の樹」と言うものがあります。
これはアメリカの初代大統領「ジョージ・ワシントン」の逸話とされています。
ワシントンが子供の頃に、お父さんが大事にしていた桜の木を誤って切ってしまいました。
ワシントンは「自分がやった」と正直にお父さんに話して謝ったので、お父さんは「お前の正直さは、千本の桜の木よりも価値がある」と言って、怒るのではなく褒めたと言う話なのですが、「嘘をつく事はいけない事」と言う教訓の為にアメリカの牧師さんが作った話だとも言われていて、真偽のほどは分かっていません。
この伝説と関係があるのかは分かりませんが、ワシントンD.C.には日本から沢山の桜の樹が寄贈され、現在では毎年春に「全米桜祭り」と言う桜の花を愛でる盛大なお祭りが開催されています。

桜が象徴する意味:

  • 「美」
  • 「はかなさ」
  • 「愛」
  • 「良識」
  • 「人生」

桜(桜の花)にちなんだ言葉

LUCKY ROUND TATTOOの桜と月のタトゥー

明日ありと思う心の仇桜: 親鸞聖人が詠んだとされる和歌の上の句の部分になります。
今日桜は綺麗に咲いているので、明日も同じ様に綺麗に咲いているだろうと思っていても、強く風が吹いたり、雨が降ったりして、明日には散ってしまっているかも知れない。
人生も同じ様に、明日何があるか分からないので明日を頼りにしてはいけないと言う戒めを込めた歌とされます。
「Memento Mori」や「Mi Vida Loca」などの言葉と通じる部分がありますね。

サクラサク: 昭和31年から50年代後半にかけて、大学受験での合格通知は電報が使われていたそうで、合格の場合は「サクラサク」、不合格の場合は「サクラチル」と書かれていたのだそうです。
単に「合格」「不合格」と言わずに伝える日本と言うのは、なんと奥ゆかしい文化なのでしょう。