TATTOO MEANING
犬(ドッグ)のタトゥーの意味
犬(ドッグ)のTATTOOの意味とは?
犬は日本で5軒に1軒もの割合でペットとして飼われているそうです。
犬の可愛さからと言うだけでなく、飼っていた犬が亡くなった思い出としてタトゥーデザインで選ばれる事も多いです。
犬のTATTOOにはどんな意味があるのでしょうか?
犬はオオカミから分化した動物と考えられており、イスラエルでは約1万2千年前の仔犬を抱いて埋葬された狩猟採集民の遺体が発見されたそうです。
その頃にペットとして飼われていたのか、狩猟を共に行っていたのかははっきり分かりませんが、その頃から人間は犬と共に生活を送っていた様です。
犬は人間には見えない物を嗅ぎつけ、そこに導く能力があります。
そのため、人間を怪異から守る霊力があるとされ、守護と言った意味でも捉えられています。
神の使いとしての犬
犬が現世と死後の世界とのガイドと考えられていた文明も多くあります。
古代エジプト神話には「アヌビス神」と言う犬の頭を持つ姿で描かれる神がおり、死を司り、死者を守ってくれる神として崇められていました。
墓場の周りを群れて徘徊する犬の姿から、亡くなった魂を死後の世界へと先導すると考えられていたそうです。
かつてペルシア人の大半が信仰していた「ゾロアスター教」でも、犬は神の使者であり神聖な動物とされていたそうです。
死者を先導する役割があり、死者が埋葬される際に犬が吠えると、魂が天に昇った事を意味すると考えられていたそうです。
ギリシャ神話ではケルベロスと言う3つの頭を持つ犬が登場します。
冥界の番犬とされ、死者の魂が逃げ出そうとするのを見張る役割があるとされています。
日本では白い毛並みの犬は霊験あらたかと言われていました。
大事にしなければ災いがふりかかると言われていたそうです。
高野山を開創した弘法大使は黒と白の2匹の犬を連れた狩人に化身して現れた高野御子大神によって高野山へと導かれたとされ、和歌山県の丹生都比売神社には御神犬として黒と白の2匹の親子の紀州犬が奉献されています。
犬と日本の歴史
犬に関する法令で有名なのが徳川綱吉が発した「生類憐れみの令」です。
戌年生まれで犬好きの綱吉が犬を保護する為に発令されたと言う説もありますが、戦国時代からの日本人が犬を食べる習慣や、人を殺して出世する様な暴力的な性向を改める目的があり、犬などの動物に限らず、老人や子供も含め全ての生き物を大切にし、慈悲の心や道徳心を培おうとしたものだったとも言われています。
当タトゥースタジオのある大阪には「犬鳴山 七宝瀧寺」と言うお寺があります。
その昔、ある猟夫が愛犬と共に鹿を追って山に入っていた時、その猟夫を呑みこもうと大蛇が狙っていたそうです。
それを見つけた愛犬は吠えて飼い主に危険を知らせたそうですが、飼い主は全く気付かず、犬の鳴き声で鹿が逃げてしまい、怒った飼い主は犬を斬ってしまったのです。
斬られてもなお飼い主を大蛇から救おうと、犬は大蛇に噛みついたそうです。
そこで初めて自分を救おうとしていた事を知った猟夫は、剃髪して僧となり愛犬への弔いの為に余生を過ごしました。
この話を聞いた宇多天皇はその地を犬鳴山と勅号を与えたのだそうです。
犬が象徴する意味:
- 「忠誠心」
- 「友情」
- 「信頼」
- 「勇気」
- 「知性」
犬(ドッグ)にちなんだ言葉
犬猿の仲:これは十二支の話に遡ると言われています。
神様は新年の挨拶に訪れる動物の中で、早く着いた12の動物を特別な存在とすると言われたそうです。
犬と猿は最初は仲良く旅を続けていたそうですが、神様の前になって、どちらが先に挨拶をするかと喧嘩になり、喧嘩をしたせいで他の動物に抜かれ、仲裁に入った鳥が間に入り、更に、イノシシは寝過してしまったため、猿、鳥、犬、イノシシの順番になったと言われています。その為、非常に仲の悪い関係を犬猿の仲と言います。
犬も歩けば棒に当たる:犬が外をうろつき歩くと棒で叩かれる様な目に遭う。と言う事から、じっとしていれば何も起こらないのに、わざわざでしゃばって何かを行ったために災難に遭うと言う悪い意味と、思いがけない幸運に巡り合うと言う良い意味の両局面があります。