TATTOO MEANING

蹄鉄(ホースシュー/馬蹄)のタトゥーの意味

蹄鉄(ホースシュー/馬蹄)のTATTOOの意味とは?

蹄鉄のTATTOO

蹄鉄(ホースシュー/馬蹄)は幸運を呼ぶモチーフとして、タトゥーでも人気があります。
蹄鉄だけをデザインしたり、四つ葉のクローバーな他のラッキーなモチーフと組み合わせたデザインも多くあります。

馬蹄はU字型の製具で、英語ではHorse Shoe(ホースシュー)と言われる様に馬の靴、すなわち馬の蹄(ひづめ)に取り付けて保護する目的があります。

野生の馬は栄養価が高い色々な種類の草を自分が必要な分量を見極めて食べる事が出来、また様々な地形の大地を駆ける事で蹄は堅く厚く頑丈になっているため、蹄鉄などは必要がないのだそうです。
ですが、馬の家畜化が進み、栄養価も低く種類も限られた牧草による栄養不足や、人間や積み荷を載せる事での負荷や、馬小屋と言う狭い環境では尿の上を踏む事になりアンモニアによって細胞が分解されたりと様々な原因により蹄はもろく弱くなってしまいました。
そこで弱まった蹄を保護するために、蹄鉄が用いられる事になったのだそうです。

遊牧民発祥ともケルト発祥ともいわれますが、中世(5世紀から15世紀)以降に一般的に普及したと言われています。
はっきりとした起源などは分かっていないそうです。

蹄鉄には、鉄と言う字が入っている様に鉄で作られているものが多いですが、現在では軽量のステンレスやプラスチックで出来たものもあるそうです。

ヨーロッパでは蹄鉄をドアに打ち付ける事で、幸運を招くと言われています。
一般的には、蹄鉄の開いている方を上に向けて打ち付ける事で、舞い込んだ幸運が逃げないと言われています。
開いている方を下にしてしまうと、幸運が去って行ってしまうので必ず上に向けると言われていますが、地域によっては開いている方を下にする事で、ドアに蹄鉄を打ち付けた家の周りに幸運が流れ込み、住人がラッキーになるとも言われていたり、向きはどちらでも関係なく蹄鉄が古ければ古いほどラッキーだとも言われてもいるそうです。
TATTOOで蹄鉄をデザインする際も、開いている方を上に向けたものが多いかと思います。

蹄鉄(ホースシュー)が幸運を呼ぶ理由は?

馬の蹄(ひづめ)に装着するものが、どうして幸運を呼ぶのでしょうか?

これには諸説あります。

一説には、ケルト民族は馬に乗り鉄製の武器を用いて敵と戦い勝利を収めた事から、また火にも耐える力を持つ鉄には守護の意味があるとされ、鉄で作られ馬に取り付ける蹄鉄がラッキーアイテムとされたとも言われています。

他には、後にカンタベリー大司教となるドゥンスタン聖人の話があります。
ドゥンスタン聖人が鍛冶屋として生計を立てていたある日、悪魔が馬の蹄鉄を修理して欲しいと訪ねてきたそうです。
ドゥンスタン聖人は悪魔の足に蹄鉄を打ち付けました。
蹄鉄を外せと懇願する悪魔に、「蹄鉄を打ちつけたドアのある家には、絶対に入らないと約束するなら外してやる」と約束をさせ、蹄鉄を外したのだそうです。
そのため人々はドアに蹄鉄を打ちつけ、悪魔除けにしたのだそうです。

また、馬の蹄鉄には鋲を打つための穴が外側に3つと内側に4つ開けられていて、合わせて7つになる事から、ラッキーセブンで縁起が良いとも言われています。

ギリシャでは蹄鉄の形が三日月に似ていて、三日月は豊饒のシンボルとされていたため、蹄鉄が幸運の印とされたとも言われています。

イギリスでは、ギリシャの説が元となって、結婚式にはリボンをかけた蹄鉄を肩から下げる事で幸運になると言われたり、結婚式の贈り物に蹄鉄を送ると夫婦が幸せになるとも言われているそうです。

日本の在来種の馬は蹄が頑丈で蹄鉄ではなく、わらじを履いていたのだそうです。
明治以降になり、金属製の蹄鉄が導入される様になります。
日本では、蹄鉄をドアに付けるのではなく、自動車のフロントグリルに付ける事が多いそうです。
馬は人を踏まないと言う事から、事故を起こさない交通安全のお守りの意味があるのだそうです。

蹄鉄のタトゥーデザインは、選ぶ方によって様々な意味があるようです。

当タトゥースタジオのある大阪の難波や梅田にも競馬の場外馬券発売所の「ウインズ」がありますが、蹄鉄は競馬ファンにとってもラッキーチャームとされていて、レプリカの蹄鉄や、キーリングなどになった蹄鉄が販売されていて身に着ける方も多いそうです。

蹄鉄(ホースシュー)が象徴する意味:

  • 「幸福」
  • 「金運」
  • 「愛情」
  • 「集客」
  • 「交通安全」

蹄鉄(ホースシュー)にちなんだ言葉

釘がないので蹄鉄が打てない:「釘がないので、蹄鉄が打てない。蹄鉄が打てないので、馬が走れない。馬が走れないので、騎士が乗れない。騎士が乗れないので、戦えない。戦えないので、国が滅びた。全ては蹄鉄に打つ釘がなかったから。」これはイギリスやアメリカに伝わる「マザーグース」と言う童謡の一つとされています。日本昔話の様なものでもあり、人々の教養の基礎として語り継がれています。この童謡は最初は小さな出来事だったけれど、重大な結果を招くと言う事を説いています。
この言葉は、悪い事へとつながっていきますが、日本では「わらしべ長者」と言う良い事へつながっていく話もありますね。