TATTOO MEANING

麒麟(キリン)のタトゥーの意味

麒麟(キリン)のタトゥーの意味とは?

LUCKY ROUND TATTOOの麒麟のタトゥー

麒麟はきりんと読みます。

麒麟は神話に登場する伝説の霊獣であり、『鳳凰』、『霊亀』、『応龍』と合わせて『四霊』として、この世の中に生きる動物たちの長とされています。
この四霊の中の麒麟は信義を表すとされ、仁(他人に対する親愛の情、優しさ)の心を持つ君主が生まれると、姿を現すそうで、 麒麟の姿を目にする事ができれば、その時代は安泰となります。
大変価値のある、縁起の良い象徴としてタトゥーのモチーフでも古くから用いられています。

その姿は首の長いいわゆる『キリン』とは異なり、頭に角を持ち、長い2本のひげを生やし、まるで龍の様な顔をしていて、尾っぽは牛に似ていて、蹄は馬に似ているそうです。
全体的には鹿にも似ていて、約5mもの背丈があるそうです。

体はとても大きいのですが、大変穏やかな性格で、自分のその大きな体で歩くことで、小さな虫や植物を踏み潰してしまう事を恐れるほど、優しい性格なのだそうです。
また、他を傷つける事がない様に、角も肉に覆われているのだそうです。

麒麟を傷つけたり、また1000年を生きるとされる麒麟の死骸を目にしたりすると不吉な事が起こる前触れとされています。

獅子の頭をかぶって舞う獅子舞が全国的に有名ですが、鳥取県の東部では毎年4月21日に獅子ではなく、麒麟獅子と呼ばれる麒麟の頭をかぶって舞う行事があります。
麒麟獅子は頭に一本の角を持ち、猩々(しょうじょう)と呼ばれる真っ赤な衣装の先導役に導かれて、神秘的な舞を踊るのだそうです。
一軒一軒をまわって人々は獅子に頭を噛んでもらいます。
獅子に頭を噛んでもらうと、一年を無病息災で過ごす事が出来るのだそうです。
1650年に鳥取の初代藩主池田光仲が鳥取東照宮を建立した際に祭礼として渡御行列として興されたのが始まりと言われています。

カラフルな麒麟のタトゥー

有名な麒麟ビールの名前の由来は、その当時に海外では動物名を商品名に用いている事が多かった為、縁起が良く日本人に親しみやすい麒麟が使われたと言う説があるそうです。
またロゴマークの麒麟は国産ビールの育ての親とも言われる『トーマス・ブレーク・グラバー』さんが太宰府天満宮にある麒麟像を気に入っていたので、1889年からロゴに採用されて、現在も使用されているのだそうです。
太宰府天満宮の麒麟像は、学問に励み、善政を行った菅原道真公と麒麟の姿を重ね合わせ、1852年に奉納されたと言われています。
約160年前の像だとは思えないくらい、綺麗で凛々しい麒麟像です。

当タトゥースタジオのある大阪には『麒麟』と言う名前のお笑いコンビがいますが、彼らの名前の由来は二人とも顔が長くキリンに似ていて、麒麟の漢字が二人の知っている中で一番難しい漢字だったからなんだそうです。

龍や鯉の様に海外でもメジャーなタトゥーデザインと言う訳ではありませんが、日本に古くから伝わる縁起の良い図柄として、人気が衰える事はありません。

麒麟が象徴する意味:

  • 「聡明」
  • 「親愛」
  • 「平和」
  • 「守護」
  • 「得」

麒麟(キリン)にちなんだ言葉

LUCKY ROUND TATTOOの鞠を蹴る麒麟のタトゥースケッチ

騏驎も老いては駑馬(どば)に劣る:年老いた麒麟は、鈍い馬よりも動く事が出来なくなる事から、例え優れた人物であっても、年をとって老いていけば、凡人にも劣る能力になってしまうと言う意味です。老いには勝てないと言う事でしょうか。

学は牛毛のごとく、成るは麟角(りんかく)のごとし:牛の毛は多く、麒麟の角は少ないことから、学問を志す人は多いけれども、実際にその学問をしっかりと身に付けて成功する人は少ないと言う意味になります。

麒麟児:この単語はことわざではありませんが、素晴らしい才能を持っていて、将来を期待されている小さな子を指して使う言葉なのだそうです。