蠍（サソリ/スコーピオン）のタトゥーの意味とは？

毒針を持った尾を体よりも高く上げて相手を威嚇する獰猛なイメージのサソリは、男性や女性を問わず人気のあるタトゥーデザインの一つです。

先の尖った尾と、大きな二つのハサミが特徴的で、現在確認されている蠍の中には体長が約30cmにもなる種類がいるそうです。

サソリの毒によって人間が死に至る事はほぼないのだそうですが、タトゥーのモチーフとしては『凶暴なイメージを持つサソリ』を自身の体に彫る事によって、強力なお守りを身に付けると言った意味もあるようです。

また蠍には変わった特徴がありブラックライトを当てると、暗い中で緑色に浮かび上がるのだそうです。

文化によりサソリの捉え方の違い

蠍は私たち人間が生まれるもっと前、4億3千万年以上前から存在していたそうで、ギリシャ神話にも登場しています。

ギリシャ神話の中では、海神ポセイドーンの子である『英雄オーリーオーン（オリオン）』の傲慢さに怒った『女神ヘラ』は蠍を地上へと送り、蠍はその毒針でオリオンを殺しました。その功績が称えられ、蠍は天に昇り星座になったのだそうです。それが現在の『さそり座』です。 オーリーオーンも天に昇って星座『オリオン座』となり、宿敵であるさそり座と共に夜空に輝き、東の空にさそり座が現れると、蠍を恐れてオリオンは西の地平線へと逃げるのだそうです。
さそり座やオリオン座の星の位置を点で表したタトゥーデザインなども、人気があります。

仏教では毒を持つサソリは嫌われ、そのサソリを食べるクジャクは好まれ、『孔雀明王』として信仰に取り入れられています。

またエジプト神話では生と死を操る強大な魔力を持つ『女神イシス』は、蠍を使って自身の足跡を消し、他の神々からの追跡を免れ身を守ったとされ、『守る、守り神』と言った意味でも用いられるのだそうです。

戦闘的なイメージから『力や戦い』と言った意味もあり、ボクサーや格闘家などで、サソリのタトゥーデザインを彫る方も多いでそうです。

ギリシャ神話やエジプト神話などのイメージから『争い、反逆性、人生での勝利、タフ、防衛、忠誠心』と言った意味で捉えられたりします。

当スタジオのある大阪は串カツが有名ですが、蠍の串カツを提供しているお店もあるそうです。

12星座のさそり座とタトゥー

サソリは生まれた月によって異なる12星座の一つ『さそり座』でもあります。
10月23日から11月21日生まれのかたは『さそり座』にあたり、 自分の星座のタトゥーを入れる人も多いです。
さそり座の支配星は冥王星とされ、死と再生の星を守護に持つとされています。