TATTOO MEANING

打ち出の小槌のタトゥーの意味

打ち出の小槌とは?

福の文字が入った打ち出の小槌のタトゥー

打ち出の小槌(うちでのこづち)は日本の昔話や説話などに登場する「振ると何でも望みが叶う」と言われる小槌です。
小槌(こづち)と言うのは、小さい槌(つち)を指します。
槌(つち)と言うのは、物をたたく工具の事です。
木槌(きづち)、金槌(かなづち)などですね。

打ち出の小槌は縁起物として、和柄のタトゥーで彫られる事も多いモチーフの一つです。

打ち出の小槌のタトゥーの意味

昔話の一寸法師では、背の高さが一寸しかない一寸法師が鬼と戦い、鬼が降参して逃げた跡に残されていた打ち出の小槌を「大きくなれ」と振ると、背の高さ共に立派な青年となり姫様と結婚して幸せに暮らしたとされています。

また昔話の桃太郎でも、桃から生まれた桃太郎が大きくなり鬼ヶ島へ鬼退治に行き手にした宝物の中に打ち出の小槌がありました。おじいさんやおばあさんが待つ家に戻り打ち出の小槌を振って米や家を得たとされています。

鬼の持ち物として打ち出の小槌が書かれているお話が多いですね。

振れば望むものを手に出来たり、望む姿になれたりする打ち出の小槌のタトゥーは縁起物として願いや祈りを込めて彫る意味が大きいです。

金運上昇、商売繁盛、無病息災など様々な意味が込められている様です。

また着物の柄では吉祥文様とされ、吉祥文様を集めた宝尽くし文様と呼ばれる柄の宝物の一つとして用いられることが多いです。
小槌は何かを打つ際に使用されるので、「敵を打つ」と言った意味が含まれ吉祥文様となったとも言われています。
子供のお宮参りの柄としては「一生ものに困らない」、一寸法師が大きく立派な青年となった様に「すくすくと大きく育ってほしい」と言った願いが込められるのだそうです。

大黒様と打ち出の小槌

また七福神の一柱としてよく知られる大黒様は米俵に乗り福袋を担いで手に打ち出の小槌を持った姿が多いです。
ですが、どうして大黒様が打ち出の小槌を持っているかは分かっていないのだそうです。
大黒様は五穀豊穣や商売繁盛などご利益の多い神様とされていますので、欲しいものが全て手に入る打ち出の小槌と大黒様のイメージが結びついたのかも知れません。

打ち出の小槌のタトゥーデザイン

打ち出の小槌のタトゥー

いずれも縁起の良いイメージがある打ち出の小槌ですので、タトゥーとしてデザインされる際には打ち出の小槌には「福」や「千万両」などの文字または鶴や亀などの柄が描かれたものが多いです。

柄の部分には房の付いた紐がつけられます。
古い日本画に描かれた打ち出の小槌や現在のデザインでも大黒様が持つ打ち出の小槌には紐がつけられていない事が多いのですが、打ち出の小槌だけのデザインにはほとんどと言ってよい程に紐がついています。
紐の有り無しについては特に語られておらず、見た目の違いで有り無しが決められているのかも知れません。

また大黒様は日本神話に登場する神「大国主神」と混同され習合して信仰されていったのだそうです。
この大国主神の神話にネズミが燃え広がる火から大国主神を助けたとあり、そこから和柄のデザインとしても大黒様とネズミを組み合わせて彫られている様です。

打ち出の小槌が象徴する意味:

  • 「幸福」
  • 「金運上昇」
  • 「商売繁盛」
  • 「縁結び」
  • 「安泰」
  • 「開運」

打ち出の小槌と一寸法師と大阪

打ち出の小槌が登場する昔話の一寸法師が住んでいたのは「津の國難波の里」とされ、これは当タトゥースタジオからも近い三津寺から難波付近の事だそうです。
また「すみなれし難波の浦をたちいでて都へいそぐわが心かな」との一節から、一寸法師がお椀に乗って都に出発した難波の浦はグリコの看板で有名な道頓堀川だと言い伝えられています。