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ヒップホップタトゥー特集!ラッパーに人気のデザインは?

ヒップホップと言えば、1970年代にニューヨークのブロンクスで生まれた、音楽、ダンス、ファッション、そしてアートなどの文化を総称する黒人文化です。

1980年代から90年代にかけて、多くのヒップホップアーティストが、地域やグループ、レコードレーベルへの所属を象徴するタトゥーを入れ始めました。
タトゥーはアイデンティティや経験を視覚的に表現するものとなり、苦難や勝利を反映するようになりました。
また場合によっては亡くなった人々を称えるメモリアル・タトゥーへと変化し、力強い視覚的表現へと進化しました。

多くのラッパーがミュージックビデオやアルバムジャケットでタトゥーを見せ、タトゥーが芸術的表現や反抗の一形態だという意思を示しています。

偉大なる故トゥパック・アマル・シャクール(2パック)の腹部に彫られた大胆な「Thug Life」のタトゥーを見てほしい。
このタトゥーは、彼の反骨精神、ストリート・ライフと闘争への共感、そしてタトゥーを通して自分自身を表現する意欲の象徴となっています。
ラッパーであり俳優でもある彼のタトゥーは、単なる美的感覚ではなく、彼のアイデンティティや音楽を通して伝えたいメッセージと深く結びついていました。
25歳と言う若さでの悲劇的な死と彼の音楽への影響と相まって、ヒップホップとタトゥーのつながりをより強固なものにしました。

彼の象徴的なタトゥー「Thug Life」には隠された意味があるそうです。
トゥパックはインタビューの中で、THUG LIFEは「The Hate U Give Little Infants F**ks Everyone」の頭文字をとったものだと明かしました。
人種差別、暴力、抑圧に満ちた有害な環境に子供たちを執拗に晒すことは、破壊的なサイクルを永続させるという戒めの意味が込められていたのです。

タトゥーとヒップホップの歴史は、2つの文化が互いに影響を与え続け、受け入れられヒップホップアーティストやファンの間にも浸透していきました。

昨今の日本でも日本語ラップの人気が上がっています。

リズムに乗り言葉で表現するラッパーは、タトゥーも自己表現の一つだと言います。
自分の今まで生きてきた人生の一部を切り取ったデザインに限らず、ノリで入れたタトゥーさえも身体の一部としてそのラッパーを輝かせています。

ラッパーに人気のタトゥーデザインをいくつか紹介します。

マネーローズ

100ドル札を重ねて薔薇の形にしたデザインです。
Lil’ Pumpが首にマネーローズのタトゥーを彫っていますね。
一般的には富や努力や野心を意味すると言われています。

ダイヤモンド

一般的にダイヤモンドは永遠を意味し、幸運や幸せのシンボルとも言われています。
ラッキーチャームともされるダイヤモンドはラインだけのシンプルなデザインから、輝きを放つ様なカラータトゥーなど様々に彫られています。
Chris Brownが胸の中央にダイヤモンドのタトゥーを彫っていますが、それがカッコ良いからとJP THE WAVYもダイヤモンドのタトゥーデザインを選んだと言っています。

目の下の涙マーク

目の下にしずくの形の涙マークを彫るラッパーも多いですね。
元々はギャングのメンバーが「誰かをころした」や「愛する人を失った」と言った意味で涙マークのタトゥーを入れていたのが、ギャング以外の一般の人にも浸透したと言われています。
Lil Wayneも目の下に涙マークのタトゥーを彫っていますが、殺された家族を表したタトゥーだと語っています。

地元を表すマーク

日本語ラッパーはレペゼンと表現したりしますが、レペゼンとは英語「represent」の言い換えで日本語にすると「代表する、象徴する」と言った意味になります。
「レペゼン大阪」と言うと「大阪代表」と言った感じです。
代表すると言う言葉からも、地元愛が感じられます。
その地元を表現する方法として、例えば県や市のシンボルマークや風景をタトゥーとして彫るラッパーも多いです。
BAD HOPのYZERRも出身地の川崎市のシンボルマークのタトゥーを目尻に彫っていますね。

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